現代医学と東洋医学にはさまざまな違いがあります。
例えば現代医学の場合、同じ病気であればほとんどが同じ治療を行いますが、東洋医学(漢方)は患者さんの体質や病気の状態によって使用するお薬を変えなければいけません。
東洋医学の場合、その個人差を重要視しますので、同じ病気にかかっても、その人その人によって治療法が違ってくるのです。
ですから、『現代医学は病気を治すもの』、そして『東洋医学は病人を治すもの』とも言われています。
その個人差を見極めるために、東洋医学独特の診察法がありますので、ご紹介したいと思います。
病院に行って脈を見られたことは誰しもあると思います。
これは脈拍数を数えているのですが、東洋医学の場合は脈拍数以外に体質や病気の進行度合いをチェックするのに脈の診察を行います。
特に中国では、この脈診が重んじられており、すごい先生になると、脈を見ただけで妊娠しているかどうか解るそうです。すごいですねぇ・・・。
また、風邪をひいた場合にも、風邪の初期に用いる漢方薬はたくさんありますから、きちっとした脈診の技術がなければ、相応しい漢方薬を処方する事は出来ません。風邪=葛根湯という使い方ではいけないのです。
これも患者さんの体調を調べるものです。
胃腸の調子、血液の循環の良し悪し、ストレスの有無、老化現象を始め、患者さんがどういう状態にあるのか、または何で病気が治らないかなど、色々な事が解ります。
内科や外科の病院に行った時にもお腹を見てもらいますが、
これは内臓の状態を診察するため行うものなのです。
しかし、東洋医学ではその他に、患者さんの体質や病気が治らない原因を詳しく調べることが出来ます。
これは江戸時代の名医たちが研究に研究を重ねて発達させてきた素晴らしい診察法です。
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